足底筋膜炎

〇足底腱膜炎とは?

 足底腱膜の炎症のことであり、足部の慢性障害の一種です。中年の女性に好発し、スポーツではランニング動作やジャンプ動作が多い種目(陸上競技、サッカー、バスケットボールなど)で好発します。

 また、本症例はレントゲンで異常が見られません。レントゲンで異常があった場合は「有痛性踵骨棘」の可能性があります。

〇足底腱膜とは

 踵骨内側結節より始まり、前足部中足骨頭付近の靭帯に付着します。足部の軟部組織を覆い、内側縦アーチを支える作用があります。加えて足部の衝撃を吸収するショックアブソーバーの作用があります。

〇症状

運動時痛・圧痛・腫脹などがあり、起立時や長時間の歩行やランニングで痛みが生じます。

〇原因/誘因

原因:足部のオーバーユース

ランニングやジャンプ動作で繰り返し牽引ストレスや衝撃を受けることにより微小断裂や炎症が発生します。また、骨足底部内側の足底腱膜起始部は、脛骨神経の分枝である外側足底神経が介在しており、硬くなった腱膜に拘扼されて痛みが出ているケースもあります。

誘因:偏平足/ハイアーチ/悪い走路/シューズの変性/踵骨の退行変性

偏平足・ハイアーチは足底のアーチが効率的に作用せず、加わる衝撃が強いため消耗が大きいため炎症の誘因となる。

〇診断:圧痛部位によって疑うべき診断が異なる。

足部の圧痛部位(”出典:公益社団法人 日本整形外科学会”)

足底腱膜炎は③周囲(踵骨内側底面~足底中足骨頭周囲)

①種子骨障害②外脛骨障害③足底腱膜炎④踵骨骨端症⑤踵骨滑液包炎


 また足底を触診していた際に結節を触れることがあります(lederhose病の可能性の示唆)

第3・第4し中足骨骨頭間に圧痛を認める際はモートン神経腫を疑います。足部だけでなく下腿のタイトネスや圧痛部位も合わせて確認します。

画像

US:炎症の有無

X-P・MRI:踵骨の骨棘の有無(有痛性踵骨棘)、その他骨障害の有無、足部アライメントの確認(偏平足)

〇治療

足底腱膜炎は保存治療が主となります。治療期間は約は4~8週間です。


急性期(~2週間):アイシング+マイクロカレント/超音波(100%,0.2)と同時に下腿部に干渉波を行い、テーピングをします。炎症を引かせることが第一となるため練習量を減らし、プール歩行やエアロバイクにする必要があります。

亜急性期(2週間~3週間):交代浴、下腿部に干渉波とテーピングを行い、軽い非荷重運動(タオルギャザー,足趾運動)を徐々に開始します。


慢性期(3週間~):超音波(温)と下腿干渉波を行い、ショックマスター(足底腱膜付着部、硬結部)も行います。歩き方指導と足底のストレッチをさせて頂きます。

ショックマスターは痛みの方向を考えて当てます。硬結が脂肪体にあるならば弱い出力でじっくり照射する必要があります。また、足底腱膜炎にアプローチする際の設定目安は下記の通りです。

アプリケーター:Deep/出力:ber→1.5~3.0,Hz→4~8,合計2000発

(”出典:酒井医療株式会社 フィジオ ショックマスター”)

〇予防歩き方改善/走り方・着地動作改善/インソール作成

 走り方、着地動作は今後足底以外の膝や足首などの怪我のリスクを軽減するためにもチェックしトレーニングをオススメいたします。

 インソールの使用によって、足底部のアーチ形態を補正し、ショックを緩和できるため積極的に取り入れた方が良い場合もあります。

インソール(”出典:ZAMST”)

参考
ZAMSThttps://www.zamst.jp/tetsujin/foot/plantar-fascitis/
公益社団法人 日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/dupuytrens_contracture.html
酒井医療株式会社 フィジオ ショックマスターhttps://www.sakaimed.co.jp/rehabilitation/physio-therapy/pressure_wave/physioshockmaster/
図解 四肢と脊椎の診かた stanley hoppenfeld
標準整形外科学 第9版

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