アキレス腱炎

アキレス腱とは 下腿三頭筋というふくらはぎを作る強大な筋(浅層の腓腹筋と深層のヒラメ筋)の腱が合して踵骨腱となり踵骨に付着します。この腱をアキレス腱といいます。

アキレス腱炎とアキレス腱滑液包炎 

アキレス腱炎はアキレス腱そのもがスポーツなど運動による酷使の繰り返しと疲労の蓄積で微小な損傷をして炎症を起こすものです。
 また、似たような症状でアキレス腱の踵骨付着部に存在する滑液包が炎症を起こしたものをアキレス腱滑液包炎と言います。

滑液包は2つあり、腱部の摩擦を軽減する役割を果たしています。アキレス腱の腹側に存在する滑液包を②踵骨後部滑液包、背側に存在する滑液包を③アキレス腱皮下滑液包と言います。

“画像:全国柔道整復学校協会監修 柔道整復学・理論編(改訂第5版)”を引用


発生機序

〇アキレス腱炎 

 アキレス腱は歩く、走る、ジャンプする、といった動作に関連して負荷がかかり、スポーツをしていると酷使されるアキレス腱は常に小さな断裂と再生を繰り返しています。この小さな断裂が再生する過程でアキレス腱の組織が炎症を起こします。


〇アキレス腱滑液包炎

 長時間のウォーキング、間違ったフォームでの長距離走などを重ねることで、滑液包がアキレス腱との摩擦あるいは圧迫刺激を受け炎症を起こします。
 ※アキレス腱は年齢を重ねるにつれて徐々に弱くなり、運動負荷が掛かる際に炎症を起こしやすくなります。 

また、足の状態や靴との関連性が強く、偏平足の方、底のすりへった靴などを履いて運動をする方などもアキレス腱滑液包炎が発症しやすいです。


症状 

 アキレス腱炎ではアキレス腱部(踵から約5cm上)、滑液包炎では滑液包(踵の少し上)に圧痛、歩行時痛、腫脹、熱感などがみられます。つま先立ちなどでも痛みが発生します。

※革靴などの不適合な靴により症状が憎悪することがあります。

治療 

物理療法、局所の安静、靴の指導など、保存療法が原則となります。重症の場合、完全に治るまで長期に渡ることもあります。

たまるやでの治療 

物理療法は、痛みを和らげる電気(急性期であればアイシングも)、超音波にて修復を促しテーピングをします。(状態によりますが約2~6週間ほど安静を必要とします)  

痛みがおさまったら、スーパーライザーや超音波で温熱療法に切り替えます。ラジオ波などを使用する場合もあります。その後に下腿(ふくらはぎ)のストレッチを行います。
 

 テーピング(例)

“画像:公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト(6)予防とコンディショニング”を引用

 また、必要であれば靴の履き方の指導やインソールをご案内致します。(インソールは専門のスタッフが歩行の分析をした上でオーダーメイドで作成致します)詳しくはスタッフにご相談ください。