TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷

三角線維軟骨複合体(TFCC)とは 三角線維軟骨(関節円板)、手関節尺側即副靭帯および掌側と背側の橈尺靭帯などを含む手関節の尺側支持機構のことをいいます。

手関節尺側の衝撃を吸収するクッションの役割と遠位橈尺間の動きを制御するスタビライザー(安定性)の役割を持ちます。     

“画像:標準整形外科学 第9版”を引用

発生機序:手をついて転倒した際に手関節に回旋力が働いて起こります。

スポーツでは空手、合気道、器械体操など手関節に大きな負荷が加わったり、テニスなど手関節を捻るような負荷が繰り返される時にも発生します。

※変性の場合は尺骨突き上げ症候群に合併して生じることが多いです。
症状:手関節尺側部に限局した疼痛、圧痛、前腕の回内外時に疼痛、クリック感手関節尺屈時に疼痛が増強します。


テスト法:TFCCストレステスト

 a.患者は肘関節屈曲位、前腕中間位:検者は一方の手で患側上肢前腕を、他方の手で 患者の手を保持し尺屈強制させながら前腕を回内外させます。

 b.患者は肘関節屈曲位:検者は一方の手で患側上肢前腕を、他方の手で患者の手を保持し前腕を回内外し、尺屈強制をします。

 このa.bの動作にて手関節尺側部に疼痛または クリックが誘発されれば陽性です。

“画像:全国柔道整復学校協会監修 柔道整復学・理論編(改訂第5版)”を引用

治療法:原因となる動作の中止、安静、物理療法     

改善がみられなければ観血療法 たまるやでの治療内容 安静を保つために固定具を作成し包帯で固定します。物理療法は痛みを和らげる電気、超音波にて修復を促します。

その後、徐々に温熱療法、可動域訓練を行います。

固定具も状態を確認しながら変えたり、夜のみにするなど少しずつ固定を軽くします。(包帯は衛生面も考慮し毎回巻き直しをします)
痛みを取るため、修復を促すために固定をします。

しかし長期間固定をすると固まって拘縮となり、固定を外し動かした時に痛みが出たり、生活に支障が出てしまうこともあります。痛み、拘縮を残さないために電気療法と可動域訓練を行い回復を図ります。
痛みが取れたらそこからが重要です。

しっかりリハビリを行い、きちんと治しましょう!