下駄骨折


下駄骨折(第5中足骨基部裂離骨折)

 中足骨骨折は骨幹部、第5中足骨基部裂離骨折、疲労骨折
①第2、第3中足骨骨幹部骨折(行軍骨折)と
②第5中足骨近位骨幹部骨折(ジョーンズ骨折)があります。


 今回はその中で第5中足骨基部裂離骨折(=下駄骨折)についてです。
 下駄の鼻緒が切れた時に受傷することが多かったことから
下駄骨折、または下駄履き骨折」と言われます。


これは俗称で第5中足骨基部裂離骨折のことです。
図のaの位置での骨折になります。
bのジョーンズ骨折と場所が近いため、レントゲンで場所をしっかり特定しましょう。

 



裂離骨折とは

 筋、腱、靭帯などの牽引力によって、その付着部の骨が引き裂かれて発生する骨折を裂離骨折と言います。
骨片がかなり大きいもの有することもあれば手術時に初めて確認されるものなど様々です。



発生機序

 下駄の鼻緒が切れ、足を捻る、転倒することで受傷することが多かったのですが、下駄を履かなくても転倒、足首の捻挫に伴って受傷します。
短腓骨筋の急激な収縮による裂離骨折であり、足関節の内返しの強制と筋収縮によって発生します。





症状

 骨折部の限局性圧痛、腫脹、荷重痛、骨長軸からの軸圧痛、前足部の横径増大(短縮)がみられます。





治療 

 転位の少ない中足骨は下腿下部から足尖部まで約4週間固定します。
固定時ならびに歩行時には足底挿板を用いて外傷性偏平足の予防をします。
転位の大きい場合は観血療法が望ましいです。



たまるやでの治療

 診察にて状態を確認させていただき、骨折が疑われる場合は当院ではレントゲンは撮れないため、応急処置を行い、提携の病院にて撮っていただけるよう紹介状をご用意致します。

 その後、当院にて固定具の作成と治療を進めてまいります。
電気治療は微弱電流(マイクロカレント)と超音波を骨折モードでかけ骨折部の修復を促します。

早期回復の為にも毎日ご来院いただき、電気治療を行い、腫れ具合いやレントゲンにて経過を観察し修復状態を確認しながら固定具の調整と、衛生面を考慮し巻き直しをします。(経過と共に治療法を変えていきます)


※骨折が疑われる時などは、自分でなんとかしようとせずに必ずすぐに医療機関を受診し、診察、評価、治療、固定をしてもらうようにしましょう。

Jones(ジョーンズ)骨折

Jones骨折はランニングやジャンプ動作を繰り返すサッカー、バスケットボール、ラグビー選手などに多く発生する、第5中足骨骨幹部近位の疲労骨折です。

 この骨折はオーバーユースに起因するスポーツ障害で、1度の強い外力が骨に加わり骨折する通常の骨折とは異なり、トレーニングでの小さな外力を繰り返し蓄積することで骨を脆くし、普通では骨が折れないような軽い捻挫や急な方向転換等の動作で骨折してしまいます。

特に中学や高校に上がり、練習量が増えた際に受傷する学生が多いです。

また、自覚症状に乏しい傾向もあり、骨が脆くなっていく過程で痛みを感じる選手もいれば、全く痛みを感じず骨折してから疲労骨折に気付く選手もいるため、発見が遅れてしまうケースが少なくありません。

 疲労骨折は保存療法が原則と言われていますが、この骨折の保存療法の場合は競技復帰までの期間が長く時間がかかってしまい、早期に確実な復帰を望むスポーツ選手の場合は保存療法ではなく、手術療法を選択することが多いです。

 この骨折の原因はオーバーユースにあるが、その他様々な要因も重なって発症していることがほとんどです。

環境的な因子としては、人工芝や下の固いグランドでハードなトレーニングをすること、不適切なシューズを履くこと等があげられ、個体的な因子としては、O脚やハイアーチ、外荷重等のアライメントの異常、股関節や足関節の柔軟性の不足、栄養状態の不良や月経不順等があげられます。

  Jones骨折は難治性の骨折としても有名で、その最大の理由は一度治ってもスポーツを再開するともう一度骨折してしまうことが多いからです。

それに加え、再発は手術をしたから起こらないというわけではなく、上記で述べた要因を改善しない限り、極めて再発の可能性が高いと言えます。

具体的に再発予防に大切なことは、環境因子であれば、グラウンドやトレーニング場所によってその場に適したシューズを履くことやインソールの作成になります。

個体因子であれば、それぞれのマルアライメントの改善や体幹・股関節周りの強化、柔軟性の改善、栄養バランスや私生活の見直し等があげられます。

また、この怪我への本人も含めた周りの理解も必要になってきます。

画像 ”大田区サッカー協会HP”より